工程能力指数(Cp・Cpk)の計算

測った値を貼るだけで、Cp・Cpk と規格から外れる割合の見込みを出す

入力した値はどこにも送信されません。計算はすべてこの端末のブラウザ内だけで行われます。入力内容は保存しないので、ページを閉じると消えます。

測った値と規格

上限か下限の片方だけでも計算できます(片側規格)。数字は改行・タブ・カンマ・空白のどれで区切っても読みます。見出しの文字など、数字でないものは飛ばして数を知らせます。

結果

Cpk
- 
Cp
- 
データの個数-
平均-
標準偏差Excel の STDEV.S と同じ-
最小・最大-
上側 CpkU(上限 − 平均)÷ 3σ-
下側 CpkL(平均 − 下限)÷ 3σ-
規格から外れる見込み正規分布とみなしたとき-
実際に外れていた個数-
Cpk の 95% の幅個数が少ないほど広い-

分布

棒は測った値の数、曲線は平均と標準偏差から描いた正規分布、縦の実線が規格の上限・下限、点線が平均です。棒が曲線から大きく外れる(山が2つある・片側に長く裾を引く)ときは、Cpk と外れる見込みの数字をそのまま信じないでください。

Cpk の目安:1.33 と 1.67

Cpk は「平均から近いほうの規格まで、標準偏差(σ)のいくつ分あるか」を 3 で割った数です。Cpk 1.00 なら規格まで 3σ、1.33 なら 4σ、1.67 なら 5σ。よく使われる目安は次のとおりで、どこを合格にするかは業界や取引先の決まりによります。

Cpk規格まで外れる見込み片側外れる見込み両側・真ん中にあるとき
1.003σ1,350 ppm0.13%2,700 ppm0.27%
1.334σ32 ppm63 ppm
1.675σ0.29 ppm0.57 ppm
2.006σ0.001 ppm0.002 ppm

ppm は 100 万個あたりの個数です。1.33 以上を「工程能力は十分」、1.00〜1.33 を「まずまず、管理を続ける」、1.00 未満を「足りない」とする区切りがよく使われます。1.67 は、新しい工程の立ち上げや、外れると困る特性で求められることが多い数字です。

Cp と Cpk の違い

Cp は「ばらつきが規格の幅に収まるか」だけを見ます。規格の幅を 6σ で割った数で、平均がどこにあっても同じ値です。Cpk は平均のかたよりも入れた数で、上側と下側のうち小さいほうを取ります。平均が規格のちょうど真ん中にあれば Cp と Cpk は同じになり、かたよるほど Cpk だけが小さくなります。

見本の値では Cp は 1.58 ありますが、平均が上限のほうへ 0.018 寄っているので Cpk は 1.29 です。ばらつきは小さいのに、真ん中からずれているせいで 1.33 に届いていない、と読めます。片側規格(上限だけ・下限だけ)のときは Cp は出せず、Cpk はその側の値になります。

Pp・Ppk との違い:このツールは、貼った値ぜんぶから出した標準偏差(Excel の STDEV.S)で計算します。これに対して、少しずつまとめて取った群の中のばらつき(範囲の平均 R̄ ÷ d₂ など)で σ を見積もる流儀もあり、その流儀では全部の値の標準偏差で出したものを Pp・Ppk(工程性能指数)と呼んで分けます。工程が安定していれば両者はほぼ同じですが、ロットや日によって平均が動く工程では、ここで出る値は群の中のばらつきで出した Cpk より小さくなります。取引先に出す数字は、相手の決めた出し方に合わせてください。

Excel で計算するときの式

値が A2:A51 に、上限が D1、下限が D2 にあるとき:

Cp=(D1-D2)/(6*STDEV.S(A2:A51))
Cpk=MIN(D1-AVERAGE(A2:A51),AVERAGE(A2:A51)-D2)/(3*STDEV.S(A2:A51))
上限だけのとき=(D1-AVERAGE(A2:A51))/(3*STDEV.S(A2:A51))
下限だけのとき=(AVERAGE(A2:A51)-D2)/(3*STDEV.S(A2:A51))
外れる見込み(ppm)=((1-NORM.S.DIST(3*上側,TRUE))+(1-NORM.S.DIST(3*下側,TRUE)))*1000000上側・下側には CpkU・CpkL のセルを入れる

STDEV.P(母標準偏差)を使うと、個数が少ないときに Cpk が少し大きく出ます。このツールと同じく STDEV.S を使うのがふつうです。

計算の前提と、できないこと

Cpk は、工程が安定していて、値が正規分布に近いことが前提です。途中で条件を変えたデータや、別々の機械・ロットを混ぜたデータで出した Cpk は、その工程の力を表しません。外れる見込み(ppm)は正規分布の裾から計算した数なので、分布の形がずれていると桁ごと変わります。

Cpk の 95% の幅は、Bissell の近似式(Cpk ± 1.96 × √(1/(9n) + Cpk²/(2(n−1))))で出しています。30 個で Cpk 1.33 と出ても、幅はおよそ 0.97〜1.69 あります。少ない個数で 1.33 を超えたかどうかを決めるときは、この幅も見てください。

このツールでは、管理図(X̄-R 管理図など)、群の中のばらつきからの σ の見積もり、正規分布でないデータ向けの指数は出せません。

  文責 たる坊